イケメン息子とぐうたら猫の成長見守りブログ

2014年からパパになりました。SEやってます。子育て記事を中心に、ダメなパパぶりを存分に発揮していきます。

キッズウィークで「サービス業就業者は忙殺される」のか、考えてみる

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皆様、こんにちは。

政府からキッズウィークなる大型連休の計画が発表されましたね!このキッズウィークについてインターネットでの意見を見てみると、まぁもの凄い批判の数です(笑)ほとんど賛成の意見ってないんじゃないかなって思います。

その中でいくつかあったのが「サービス業が更に忙しくなる」「休めるわけがない」というものです。

いっていることは確かにわかるのですが、決定したのであれば嘆いていてもしかたありません。私なりに本当に忙殺されて休めるわけがない状態になるのかどうか、できるだけ政府に好意的な観点で少し考えてみたいと思います。

キッズウィーク概要

それではまずキッズウィークの概要に少し触れてみますか。ニュースから引用させていただきます。

来年4月からの実施を目指す「キッズウィーク」では、全国の地域ごとに小・中・高校の夏休みなどの長期休暇の一部を他の平日に分散させます。
 例えば本来は夏休みの8月のうち、最後の週の平日の5日分、休みを短縮。その休みを別の月に移動して、親などの大人も一緒に休暇を取れるよう、政府が企業などに強く求め、前後の土日と合わせて家族などでそろって最大9連休が取れるようにします。これにより、有給休暇の取得を促して「休み方改革」を進めるとともに、観光需要を分散して地域の活性化をはかる狙いがあります。

出典:「キッズウィーク」来年4月から実施へ、“学校の夏休みなど分散” TBS NEWS

夏休みなどの一部を他の平日に回して9連休にして、その部分は親も休めるようにすれば観光需要も分散するし、いいよねっていう内容でしょうか。

 

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例えば上の画像のように、夏休みの最後の一週間を削って。

 

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11月の2週に差し込んでここを代わりにお休みにする、ということです。

 

内容がこれしかわからないのですが、いくつか勘違いされた意見もあったのでそこに最初に触れてみます。

まず、来年4月からの実施ということで4月に連休があるんじゃないかと思っている人がいましたけど、恐らくそれは違いますね。それじゃ分散にならないので。

それから夏休みは地方によって違うので、夏休みの最後を切り取ったらお盆に学校が始まるんじゃないの?という意見もありましたけど、夏休み「など」ってあるので一律で夏休みの最後って決まってるわけではないと思います。

気になる点

ちょっと情報が少ないのでまだわからない部分があります。特に気になる点を挙げてみます。

地域の単位

何といってもポイントは地域ごとの地域が一体どの単位になるのか、ということですね。

1番手っ取り早い地域の単位として考えられるのは都道府県だと思います。もう少し荒い単位だと東北とか関東の地方単位ですけど、さすがにこれはないでしょうね。

細かい単位だと、市町村区とかそのあたりでしょうか。

 

このキッズウィーク導入においてメリットデメリットを語るには、地域の単位がわからないとなかなか難しいのではないかと思います。

どこが休みの母体となるのか

これが何をいっているかというと、休みとなるのはその地域に家がある人なのか、それとも職場がある人なのか、学校がある人なのか、ということです。

キッズウィークの特性を考えると、解りやすいのは学校が主体となって、その学校に通っている子供の家庭が対象になるのかなと思います。

ただ、この場合は子供がまだ学校に通ってなかったりそもそも独身の人や子供がいない夫婦の基準がよくわからなくなります。特に首都圏では住んでいる場所と学校の場所が離れていたりしますので、ここをちゃんと定義しないと、同じ学校で休みの人と休みでない人が出てしまいます。

 

恐らく地域中の学校が休みになり、子供がいない人はそこに住んでいる人、いる人は学校に通わせている人、みたいな複雑な単位になるのかもしれません。

一旦このエントリーではこれを基準に考えています。

サービス業は忙殺されるのか

それでは主題のサービス業についてです。

 

ここは先ほど挙げた地域の単位がかなり大きく影響するかと思われます。この地域の単位を細かくすればするほど個人が有給を取得した状態に近づくので、忙しさへの影響が少なくなります。

更に、特に都内の場合は様々な場所から職場に通っている人が多いと思いますので、有給の該当者が分散されます。恐らく批判している人は「職場の人間が一斉に休まなければいけない」というイメージがあると思いますが、地域を細かくすれば必ずしも全員が休む必要はありません

キッズウィークに割り当てられた日付が人によって異なるからです。

但し、田舎に行けば行くほど職場と家と学校が近いでしょうから、分割の単位を細かくしても田舎にはメリットがないかもしれませんね。

 

あとは人員配置の問題です。ここは残念ながら私はサービス業ではないのでわからないのですが、稼働率が50%と70%と100%で働かなければならない人数がどれだけ違うかですね。

恐らく100%と50%では従業員数が異なると思うのですが、もし70%と50%で従業員数が同じで賄えるのであれば、単純に利益が上がりますし、休みも取りやすいのではないかと思います。

イメージとしては、暇だけど人員を配置しておかないといざという時に動けないのが50%で、そこそこ忙しいけど助っ人はいらないという状態が70%って感じです。

 

普段暇で連休めっちゃ忙しい職場が、普段そこそこ忙しい職場になれば、最悪休めなくても職場環境への良い影響は期待できるのではないでしょうか。

ただ、そうはいっても地域と密接に関わっている場所は混雑が予想されるため、地元企業に勤めている場合は全く休めず、遠くの職場に勤めている場合は休みが取りやすい、という格差が出る可能性はあると思います。

 

ですので、連休が増える=サービス業従業者を殺す気か!という結論はまだ早いのではないかと思ってます。ただ、結論はまだ早いってだけでだいぶ苦しいですけどね(笑)

 

個人的にもっと気がかりなのは、これが子供がいる人とその他の人で待遇が異なってくるのではないかということです。もしキッズウィーク対象者が3人いて、稼働を考えた場合に1人しか休めないとなった時、その1人は子供がいる人が優先されるのが自然でしょう。

元々産休育休についてまだまだ偏見的な見方をされている世の中で、このような動きは更に厳しい目線を向けられてしまう可能性があります。「子供を生まないと認められないのか!」といった意見が出てしまうことが心配です。

デメリットが薄いなら良いのでは?

批判だらけのこのキッズウィーク案ですが、私はデメリットが少ないなら別にいいかなと思ってます。サービス業の例にしても、忙しくなること自体は経済の活性化の意味では望ましいことです。

従業員の立場を考えると気の毒ではありますが、忙しくならなければ休みが取りやすくなり、忙しくなれば利益が上がり、どちらの場合もデメリットだらけという話ではないと思ってます。

 

サービス業以外の職種でも「休めるわけないじゃん」っていってる人は現状維持ってことなので別にデメリットはないでしょう。

 

同じように批判された施策として「プレミアムフライデー」がありましたよね。私もこれ実践してないのですが、別に現状維持でデメリットはないので何とも思いません。デメリットがないなら色々試して、フィットする施策を探ってもらえればいいと思ってます。

 

まぁ、誰がこんな愚策を考えるの?という気持ちもわかるんですけどね。

まとめ

批判だらけのキッズウィークですが、特にTwitterや2chなどで多かった、サービス業の人間を殺す気かという観点について、素人なりに考えてみました。

色々不満はあるでしょう(笑)でも地域単位が細かくなれば分散効果がより期待できるのではないでしょうか。

サービス業にお勤めの方、いつも土日祝日対応をしていただき感謝しています。これからもよろしくお願いします。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

んだば、まだ。