イケメン息子とぐうたら猫の成長見守りブログ

2014年からパパになりました。SEやってます。子育て記事を中心に、ダメなパパぶりを存分に発揮していきます。

【乳児ボツリヌス症】情報を取得しようとしない人に情報を届ける難しさ

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皆様、こんにちは。

蜂蜜が原因で6ヶ月の乳児が亡くなってしまったという非常に痛ましいニュースを見ました。

www3.nhk.or.jp

統計がある昭和61年以降、乳児ボツリヌス症の死亡例は全国で初めてということなので、相当レアなケースではあるとは思いますが、やっぱり気になったのは蜂蜜を与えていた家族が「知らなかった」と言っている点です

この「知らなかった」ということがどうしても引っかかるんですよね。

決してこの家族を責めるつもりはないのですが、育児において無知であることのリスクについて思うところを書いていきます。

なぜ蜂蜜を与えてはいけないと知ることができなかったのか

正直このニュースを見た時の感想としては「わざと与えたのか?」と思うくらい衝撃でした。0歳の赤ちゃんに蜂蜜を与えてはいけないということは、常識というつもりはないですが、情報として触れる機会があまりにも多いからです。

まず、母子手帳に書いてあります。定期健診でも言われることもあるでしょうし、母親学級でも同様です。育児書だったら絶対に書いてあるでしょう。もしママ友がいるのであれば、そのママ友から聞けることだってあるかもしれません。

更にネットで「赤ちゃん 与えてはいけないもの」とか調べたら一発で出るような内容です。

そして何よりも蜂蜜の製品にちゃんと書いてあるんです。私の家にあったものにも、しっかり記載がありました。

はちみつ

この何重にも張り巡らされている情報の網を抜けてしまっているということです。もちろん、子育てしていない人が知らないということについては何もいうつもりはありません。

 

子育てって不安の連続じゃないですか。第一子であれば初めてなわけで、自分のやっていることが正しいかどうかわからない。お風呂にはどう入れるのか、母乳はいつまであげるのか、他の子は自分の子と同じように育っているのだろうか。

そんな時にどうするかといえば、やっぱり調べたり聞いたりすると思うんですよ。だってわからないんだから

 

私は今猫を飼っていますが、その猫は元々捨て猫でした。今まで猫を育てたことなんてありませんから、いざ育てようとなった時に調べますよね。子猫ってどんな餌をあげたらいいんだろうか。与えてはいけない食べ物があるのか。

すると、チョコレートとかするめは食べさせてはいけないということがわかります。

 

普通はこんなプロセスをたどると思うんですよ。離乳食だってどうやってあげたらいいかわからなかったら調べるでしょう。アレルギー対策だって調べますよ。その中に今回の蜂蜜ことって一度も出なかったんだろうか。どう考えても生きられた命です。本当に悲しくて仕方ありません。

知識のない愛情は危険

今回の場合はきっと家族の方も「赤ちゃんのことを思って」蜂蜜入りのドリンクを作ったんでしょう。蜂蜜は一般的によく体にいいとかいわれることが多いですし、もしかしたら昔にあった「粉ミルクではビタミンが不足するから果汁を与えた方がよい」という考えの延長だったのかもしれません。

いずれにせよ、赤ちゃんに対する愛情はあったんだと思います

しかし、結果的には徐々に毒を盛ったような状態になってしまい、運悪く亡くなってしまいました。

 

亡くなってしまったのでこんなに大きく報じられていますが、蜂蜜ではなくても別のものでも、恐らく同じように与えてはいけないものを与えて失敗したことのある人って案外多いかもしれません。私も完璧に知識があって何一つ常識から逸れていないかといわれると、自信をもって大丈夫とはいえません。

しかも、育児に関しては年々常識が変化しますから、大変です。

 

ただ、愛情があれば必ず自分の子供が幸せになるわけではなく、その愛情には必ず知識が前提としてあることを常に意識するようにはしています。逆に知識がない愛情は虐待になることもあるということです。

この自覚があるかないかっていうのはかなり大きいと思います。いや、当然といわれたらそうなんでしょうけど。

 

例えばよくある話だと、祖父・祖母が噛んだものを孫に与えてしまう、というもの。最近では大人が食べ物を噛んで柔らかくしたり口移しで食べさせたりするのは一般的に虫歯の観点からよくないとされています。しかし、昔はよくされていましたし、私もそうやって育ちました。

そんな昔の常識を正しいと思い込んでいる祖父・祖母世代が「あなたもそう育った」とか「そういう風に食べさせたい」といっても、親の育て方のポリシーと異なる場合は大きなお世話です。本人たちは孫のことを思ってやっているつもりでも、孫にとっては虫歯のリスクを高める、よくない行為となります。

※ちなみに口移しがいい、悪いについては諸説あります。

 

やっぱりいくら子供のことを思っていても、基盤となる知識がなければなんの意味もないのです。

情報を全員に周知させる難しさ

じゃあ今回の事件はどうやったら防げたのだろうかと考えた時に、私は困ってしまいました。なぜなら上の方にも書いたように何重もの網を抜けてしまっているからです。

恐らくこのニュースを見て「学校で教えるべきだ」とか「製品の注意書きが小さいから大きくした方がいい」という防止策を考えた方もたくさんいると思います。

ただ、特にこういった事故を起こしてしまう人はいくら学校で教えても聞いてなかったりしますし、注意書きも不思議と目に入っていないのです。そして一番厄介なのは自分が無知であることに気づきません。そんな人に限って、周りの人のアドバイスの信憑性を確認しないまま鵜呑みにしてしまったりします。

これだけ情報が氾濫していて調べるとすぐわかることなのに、情報収集のアンテナが極端に低い人にその情報を届かせることって非常に大変なことです。

私の個人的な意見としては、この「蜂蜜が乳児によくない」という情報は充分に周知されていて、だからこそ今回が初めての死亡例だったと解釈しています。

 

亡くなってしまったのは本当にお気の毒ですが、これをきっかけに育児においては自分から情報を取ってこなければいけないし、改めて何事においても無知な状態からスタートするものだという自覚を持つことが大事だなと思いました。もちろん周知する工夫は必要ですが、自覚する人が少しでも増えて、2度とこんな悲しい事故が起こらないで欲しいものです。

まとめ

乳児ボツリヌス症で6ヶ月の乳児が亡くなってしまうという痛ましいニュースがありました。子育てするうえで常識だと思われていた「蜂蜜を乳児に与えてはいけない」という知識がなかったために起きてしまったことなのですが、愛情だけでは子供を幸せにできないこととともに、情報周知の難しさを実感しています。

特に育児においては時代と共に常識が変わります。人によっても違います。だいたいのことは正解も結果論でしかわかりません。そんな中で大事なのは自発的に情報を多方面からインプットし続けなければいけないということ。私がいくらこう書いても、情報を取得しようとしない人にはきっと届かないという事実がまた辛いところです。

亡くなった乳児のご冥福をお祈りいたします。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

んだば、まだ。